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イランから帰ってきました!!【その4】 アートギャッベを求めて―大平原の遊牧民のテントを訪ねる―

みなさん、こんにちは。
ファブリック&アートギャッベ担当の眞野です。

私眞野が6月末にイランに実際に行ってみて見てきたこと・感じたことをみなさまにお伝えするレポートの第4回目。
今回はいよいよアートギャッベのルーツ、ザクロス山脈の大平原で遊牧生活しているカシュガイ族のテントを訪れた時のことについてご紹介します。 DSCN3744.JPG

いままでずっと大きなバスで移動していたのに、なぜか日本車の四駆に乗り換え、イラン南部の都市シラーズを出発すること約4時間。
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景色や道の険しさが変わって行くほどに、理由が解りました!
いつのまにか道路の舗装はなくなり、道は細くなるし、岩がゴロゴロした山間を縫うようにズンズン進み、車が1台やっと通れる道?の下は崖だったり、やがて小さな川があると思ったらワイルドに突っ込んで行ったり…四駆じゃなければ無理です!というよりはこんなところに人は住めるの!?というのが正直な感想でした。

やがて、車は岩がゴロゴロした山に横付け。「え?山ですけど??」と思いつつ、山を少し歩いてあがると…
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突如現れた遊牧民のブラックテント!羊!(ヤギ?と初めは思いましたが羊でした)そして織子さん!!
写真でしか見たことのない光景が、壮大な大自然のなかで広がっていたことに感動でした!
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遊牧民の人たちはとてもあたたかく私たちを迎えてくださり、お母さんには糸紡ぎを直接教えて貰えたのですが…めちゃくちゃ難しいんです!
お母さんなんて手元も見ずに熟練の手さばきで紡いでいくのに、私がやり始めると悲惨なことに…(笑)。
この私が紡いだ2mはきっとどこかのギャッベで使われるんですね♪

そして次々と車で10分、15分と離れたテントをいくつか訪ねていきました。
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あるテントは川の横に、あるテントはそびえたつ山の中腹に。
そのテント以外、電気も水道も何もない場所です。
人が暮らすにはあまりにも過酷な土地にテントを張り、自給自足を基本に現在も遊牧生活を営むカシュガイ族。
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そのリアルな姿に驚き、この環境で人がたくましく生きる力強さに感動すら覚えました。
また、ここは標高が高いため、太陽がとても近くジリジリと照りつけ、地面はゴツゴツとした岩や砂漠のような砂地。
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とにかく「暑い!」のを通り越して「焦げるっ!!」という感覚。
対して夜は激しく冷え込み、肌寒いくらいです。
ちなみに昼間はほとんど太陽を遮るものがないため、男性は涼しい時間に羊を移動させ遊牧に出ます。
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そして家族が住むテントの横の日陰で、女性は家事の合間にギャッベを織り進め、おばあちゃんが糸を紡いでいる…
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どこかなつかしい風景と自然に育まれた感覚で、長い時間をかけて1枚の想いのこもったアートギャッベは出来上がって私たちの元に届きます。
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私が探し求めていた心惹かれるアートギャッベのルーツは、昔から変わらず受け継がれてきた、この自然であるがままの素朴で純粋な人々の暮らしの中にあるんだ!と改めて感じた出会いでした。

また、昨年末に放送された、NHK『世界遺産 時を刻む』に出演したカシュガイ族の少女、ズィーナットさん一家にもお会いしてきました!!
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私たちギャッベを扱う者にとってはNHKに出演した超有名人!
直接織りを見せてもらい、一段と成長した姿ににとっても感動しました!!

そして、さらに夜は遊牧民の人たち総出で歓迎の宴を開いて下さいました!!
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そして、ここでも私は踊りに誘われ、遊牧民と歌と踊りの大合唱っ♪(笑)
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そのまま、その日はテントに敷き詰められたギャッベの上で人生初!寝袋で眠り、朝には川で歯磨き&顔を洗い、遊牧民の方々に見送られ、本当に短い遊牧民体験を終えました。


今回、アートギャッベのルーツを求め、実際にイラン・ザクロス山脈奥地に住む遊牧民の住む場所を訪れ、生活や文化に触れ、自分の目で見て感じたことは本当に貴重で大切な経験となりました。
また、厳しい環境の中でたくましく、そして陽気に暮らすカシュガイ族の人達は遠く日本からやってきた見ず知らずの私たちをあたたかく迎えてくださいました。
そして、彼らからの精一杯の心からのおもてなしを受けたことに私は深く感銘を受けました。
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いま現在、イラン政府の政策で遊牧民の定住化が進み、アートギャッベの織り子さんも高齢化し、さらに技術を伝承する若い織り子さんも都市に嫁ぐなど、どんどん減少してきているとの現状を知りました。
認知度が高まるにつれ需要が高まれど、「本物」のギャッベを織れる人がこのままだと、どんどん激減してしまいます。
「アートギャッベ」は、ユネスコ世界無形文化遺産に登録された伝統的な製法や織り技術、「ここ」で伝統的に生きる織り子さんの想いがこもった「本物」だからこそ、心に響く絨毯となるんだと改めて思いました。
しかし、これだけアートギャッベの認知度が上がり、あちこちで「ギャッベ」を目にする現在。
巷では様々な「ギャッベ」が出回り、何が「本物」か判らなくなってきています。

私をはじめ、YAMATOYA Y’S CASAができること。
イランを実際に訪れ、そこで見て感じてきたからこそお伝えできる「本物のアートギャッベ」の魅力を少しずつ広め、後世に残していくべき「大切な想い」や「素晴らしい伝統技術」を守るお手伝いをしていけたらと思います。

さて、次回はいよいよイランの旅の最終回。 
『イランから帰ってきました!!【その5】世界最高峰の絨毯 ペルシャ絨毯工房&イランの人間国宝を訪ねる!』 をご紹介します♪どうぞお楽しみに!!
 

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