簡素な美しさが際立つダイニングチェア
彼の「簡素で誠実なデザイン」がよく表現された「J39」はシンプルゆえ、どんなスタイルの部屋でも合わせやすいダイニングチェアの傑作です。
アメリカのシェーカー教徒が教会で座るための椅子(シェーカーチェア)がデザインのもとになっています。 一般市民のために安価で質の高い椅子を作って欲しいという要求から、モーエンセンが数々の試行錯誤を重ね1947年に完成しました。
モーエンセンの徹底ぶり
モーエンセンはコストを抑えるために「J39」を構成するパーツを、脚・背(無垢の曲木)・座面・脚の間にまたがるスティックバーの4種類に絞り込みました。 そして人の手をあまりかけずに生産できる機械加工でこれらのパーツを生産しました。 座面のペーパーコードは機械で編めないため、町の人々に呼びかけ歩合制で作業にあたらせるという徹底ぶりだったそうです。 材料を節約し、無駄な工程もなくし、丈夫な構造を備えたシンプルで美しい「J39」は戦後間もない時代背景にも押され多くの市民に支持され、愛された名作椅子なのです。
ディテール
強度を保つため座面の枠に前後左右段差があり、座るとペーパーコードの座面が少し沈み、なんとも心地良い座り心地です。 背もたれは身体に馴染むようカーブを描いていて、木製なのに柔らかさを感じます。 腰から背中にかけてフィットするので自然と背筋が伸びデスクワークにも最適です。 フレームの素材はビーチとオークの2種類から選べます。仕上げは3種類。 ペーパーコードはナチュラルとブラックとなります。
ボーエ・モーエンセンって?
1914年ユトランド半島北部の都市、オルボーに生まれる。 この土地で家具職人のマイスターを取得、1942年に王立美術大学家具科を卒業。 コーレ・クリント、モーエンス・コッホに師事、1950年に独立し数多くの作品を残しデンマーク家具における名匠のひとりとなりました。 フリッツ・ハンセン、PPモブラー、ヨハネス・ハンセン社など多くのメーカーのデザインを手がけています。
北欧家具ならワイズカーサ
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