ポール・ケアホルム「PK0 A™チェア」「PK60™コーヒーテーブル」– アートと機能が融合した家具
- yscasa
- 2024年10月2日
- 読了時間: 2分
更新日:10月10日
インテリアにおいて、“椅子”を超える存在感を放つ一脚。それがポール・ケアホルムによる「PK0 A™チェア」です。

1952年、ケアホルムが若干24歳でフリッツ・ハンセンにて手がけたデビュー作「PK0™」は、当時の家具デザインに革新をもたらしました。機能性と造形美を追求するケアホルムの哲学が、見事に結実した作品です。

シンプルでありながら、緻密な構造美
PK0 A™は、わずか2つの成形合板のみで構成されています。背もたれと前脚を兼ねたパーツと、座面から後脚までを形づくるもう1パーツ。それぞれが有機的なカーブを描きながら、まるで一体化しているかのように美しく接合されています。
横から見ると、波のように流れる滑らかなライン。これこそが、ケアホルムが信条とした「ピュリスム(純粋主義)」を象徴するディテールです。見た目のインパクトだけでなく、構造的にも非常に計算されたデザインで、椅子としての機能をしっかりと担っています。

想像以上の座り心地
見た目は彫刻のようでも、実際に座るとその快適さに驚かされます。絶妙な傾斜がつけられた背もたれが、身体をふわっと包み込むようにフィット。
成形合板ならではの柔軟性と耐久性があり、長時間座っていても疲れにくい設計です。インテリアのアクセントとしてだけでなく、日常的に使うチェアとしても非常に優れています。

サステナビリティにも配慮
使用されている木材は、PEFC(森林認証制度)認証済みの素材。美しさだけでなく、環境にも配慮されたプロダクトである点も、現代の暮らしにふさわしいポイントです。
オリジナルは1997年に600脚限定で生産されましたが、その後は生産されず「幻の椅子」と呼ばれていました。そしてついに、2022年改良された構造とともに「PK0 A™」として正式に復刻。
オリジナルの美しさを忠実に再現しながら、現代の技術でより強度と快適性が高められています。

PK0 A™チェアとともにデザインされたPK60™コーヒーテーブルは、1952年にデザインされてから初めて製品化された幻のテーブルです。PK0 A™チェアとともにあわせてお使いいただきたいアイテムになります。

空間に置いてあるだけでインテリアが引き締まる“機能するアートピース”。シンプルでありながら存在感があり、北欧デザインの神髄を感じさせる一脚です。
ご自宅の主役であるリビングの一角にぜひ取り入れてみてください。





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